通算3000本のAロッドらと比較 現役選手で群を抜くイチローの安打ペース
他選手と比べて、驚異的なペースでヒットを積み重ねてきたイチロー
そして、Aロッドの次に3000本到達が期待されるのはイチローだ。現在、現役2位のメジャー通算2885本で、残り115本まで迫っている。ただ、安打量産のペースは他の選手と比べても驚異的だ。
イチローが渡米する前、Aロッドはすでにメジャーで966安打をマークしていた。メジャー史に残るホームラン打者だが、1996年にはシーズン215安打、98年にはリーグ最多の213安打を放つなど、ヒットメーカーとしても強烈な成績を残している。
しかし、イチローは現時点で115本差。01年にマリナーズでデビューしてから10年連続200安打以上を記録するなど、他選手とは比較できないほどのハイペースで安打を積み重ねてきた。Aロッドも01年から5年連続170安打以上、9年連続150安打以上を記録していたが、イチローはその差を圧倒的な勢いで詰めてきた(別表を参照)。
Aロッドは負傷や薬物規定違反による1年間の出場停止(14年)もあり、ここ数年はペースが急激にダウン。09年からは100安打以上を記録していない。ただ、2年ぶりに復帰した今季は、好調を維持。ここまで60安打で、第4の外野手としてマーリンズでプレーしているイチロー(42安打)を初めて上回るペースでヒットを打っている。
イチローの3000本安打達成は、このままだと来季になる可能性が高い。出場機会が減ったことでペースは落ちているが、27歳で海を渡った安打製造機が史上30人目の快挙を達成すれば、盛大な祝福を受けることは間違いないだろう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count