DeNA、選手会長の一打で連敗止めた 逆転打の下園「根性で打ちました!」
巨人に逆転勝ちで12連敗でストップ、「1つ勝っただけでは全然取り戻せない」
DeNAが23日、東京ドームで行われた巨人戦で7-2と逆転勝ち。序盤に2点を先行される苦しい試合展開となったが、6回に2アウトから巨人先発・高木勇を攻めて同点に追いつくと、代わった戸根から代打・下園が意地の逆転打を放った。9回には4番・筒香に、約1か月ぶりとなる2ランも飛び出してダメ押し。長かった連敗を「12」で止めた。
下園がヒーローインタビューに登場すると、敵地ながら多くのベイスターズファンが詰め掛けたスタンドからは大きな歓声が沸く。連敗が止まったことについて聞かれ、「最高です!」と叫ぶと、観客のボルテージは最高潮に達した。
実に6月2日以来3週間ぶりとなる勝利を手にしたDeNA。逆転のタイムリーを放った下園は、勝利の興奮冷めやらぬ表情で「12連敗で苦しかったんですけど、チームのみんなが繋いで、最後、自分のところに回ってきたので、何とかしようという気持ちで打ちました。みんなが1つになって、1つの気持ちになって、自分のところに回ってきたので、自分は本当に根性で打ちました」と振り返った。
連敗が続く中で、選手会長を務める男は大きなプレッシャーを受けていたという。だが、「12連敗はしましたけど、チーム状態としてはそんなに悪いゲーム内容ではなかったので、ベンチの雰囲気は良かったですし、ただ、結果が12連敗ということだけだったので」と、チームの戦う姿勢が失われていないことを訴えた。
最後に「ただ、12連敗してますので、1つ勝っただけでは全然取り戻せないので、明日、絶対勝てるように、みんなで頑張って行きたいです」と締めくくると、再びスタンドのベイスターズファンは大きな歓声で下園を称えた。
ようやく連敗を止めたDeNA。4番の筒香にも待望の一発が飛び出した。反攻の狼煙を上げることはできるのか、明日からの戦いに期待が掛かる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count