イチローが来季もマーリンズに残る可能性は? 球団の姿勢も大きな要素に
イチロー残留については「球団内で何度か話し合いをした」
マーリンズのイチロー外野手が来季の契約を延長する可能性が出てきた。ジェニングス監督が17日にイチローの契約延長について聞かれた際、「球団内で何度か話し合いをした」と明かした。これまでも首脳陣はイチローの働きを高く評価していたが、改めて存在感の高さが浮き彫りとなった。
開幕前にGMとしてイチローの獲得に尽力したダン・ジェニングス現監督は、41歳のベテランについて「外野の4番手として契約したが、イエリッチが故障したときにはレギュラーとしてその穴を埋めてくれた。インターリーグではセンター、ライト、指名打者として出場するなど様々な役割をしっかりと務めてくれている」と称賛している。
また、ジェニングス監督はチームに与える好影響も指摘。「彼ほど準備を大切にする選手はいない。スペシャルな選手で将来殿堂入りする選手。若手にとって、どうすれば長い間第一線で活躍できるのかという最高のお手本だ」と言う。試合前の全体練習で、イチローは味方のフリー打撃中に外野の定位置について打球を追うのが恒例だが、左翼手のイエリッチや右翼手スタントンも最後まで残って同じように守備練習を行っている。これもイチロー効果の一端だろう。
41歳のレジェンドも普段から笑顔が絶えず、若いチームに溶け込み、楽しそうにプレーしている。4月末に日米通算得点で王貞治氏の日本記録を更新した際にはホームプレートを贈られ、全員で記念撮影をして祝福された。さらにその数日後、今季初塁打を放った際には周囲が自分のことのように喜ぶ姿を見て、目頭を熱くする場面もあった。