イチローが来季もマーリンズに残る可能性は? 球団の姿勢も大きな要素に

マイアミで愛されるイチロー、「楽しくさせてくれているのは周りのみんな。こんなこと初めて」

「楽しくさせてくれているのは周りのみんな。僕がそれをしている訳ではなくて。そうしたくてもできることではない。みんなにそれをつくってもらっている。こんなこと初めての経験ですね」と、居心地の良さを感じているようだ。

 初めてナ・リーグに移ったイチローと、これまで日本選手が在籍したことのなかったマーリンズの相性は良いように見えるし、来季も良好な関係が続くようにも思える。だが、現役プレーヤーとしての残り時間が少なくなってきたイチローにプレーオフで再びプレーして欲しいと願う気持ちもある。

 マーリンズは昨オフに効果的な補強をしたが、若い選手が多く、まだまだ未知数。今季も勝率5割を下回り、プレーオフ進出への見通しは明るくない。それだけに、トレード期限を迎える7月末までの戦いが重要になってくる。

 現時点でジェニングス監督は諦めない姿勢を示しているが、過去に主力選手を大量放出した「実績」のあるオーナーだけに、一寸先は闇か。一度、「売り手」に回ればチーム解体も現実味を帯びてくる。そうすれば、イチローの気持ちも残留から遠ざかるかもしれない。

 昨オフ、イチローの代理人を務めるボッグス氏は1年契約の理由について次のように語っていた。

「私のクライアントが1年目にどういう状況になっていくのか注視する必要があると思った。我々としては全てのオプションをオープンにしておきたかった」

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