ソフトバンクの強さを象徴する“先制パンチ” 快進撃を生む初回の攻撃
初回の得点を生み出す上位3人、工藤監督も「理想に近い」
最近9試合で1番で起用されている福田秀平、2番に入る川島慶三と明石健志、そしてリーグトップの打率、出塁率を誇る3番の柳田悠岐。この上位3人の働きが大きい。
福田が出塁すれば、日替わりで2番に入る2人がキッチリ送る。福田が凡退しても、2番が出塁して柳田へ回す。2死となっても、交流戦後8試合中5試合で1打席目にヒットを放っている背番号9がいる。この上位3人の歯車がうまく噛み合い、初回の得点を生んでいる。
初回に得点出来れば、援護をもらった先発投手は当然、余裕を持った投球が出来る。その上、打線は12球団ナンバー1の得点力。1点、2点の失点を恐れることなく、強気に、そして大胆に投げられるようになる。攻だけでなく、守の面でも、好影響を与えている。
「理想に近い。非常にいい攻撃が出来ている」
指揮官も、初回に得点を挙げるチーム状況に手応えを感じている。2位に4・5ゲーム差をつけ、独走態勢に入っているソフトバンク。初回をいかに無失点で凌ぐか。他の5球団にとっては勝負を分ける1つのポイントになるだろう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count