村田透がつないだバトン 日本人MLBデビューの歴史は野茂から21年連続に
元巨人の右腕が渡米5年目でデビュー、鳥谷らの残留で途切れかけていた歴史が継続
元巨人のインディアンス・村田透投手が28日(日本時間29日)、敵地でのオリオールズ戦でメジャーデビューを果たした。3回1/3を投げて4安打2奪三振1四球で5失点(自責3)。チームは0-8で敗れ、黒星を喫したものの、マイナーから地道に這い上がってきた30歳にとっては貴重な第一歩となった。
そして、これは日本人選手がMLBで刻んできた歴史をつなぐ登板でもあった。
1995年に野茂英雄がドジャースで歴史的なマウンドに上がって以降、昨年の田中将大(ヤンキース)と和田毅(カブス)まで毎年、日本人選手が誰かしらメジャーデビューを果たしてきた。
昨年オフには前田健太(広島)や金子千尋(オリックス)、鳥谷敬(阪神)らの渡米の可能性が持ち上がったが、結局は全員がチームに残留。日本人のメジャーデビューの歴史も20年連続で途切れる可能性が高まっていた。しかし、今回、村田がメジャー昇格をつかみとったことで、紡いできた歴史は21年連続に伸びた。