160キロ出した大谷、右手中指マメで降板 最速10勝目はお預けも日ハム勝利
3番手宮西が同点弾浴びて白星スルリ、チームは杉谷の決勝打で勝った
日本ハムの大谷翔平投手が2日、本拠地でのオリックス戦で6回2/3を3安打2失点8奪三振と好投。6回には今季最速タイの160キロをマークしたが、7回途中に右手中指にマメができるアクシデントで降板すると、8回に中継ぎの宮西が同点弾を浴びて、両リーグ最速の10勝目はならなかった。それでも、日本ハムはその裏に4点を奪い、8-4で勝利。エースが先発した試合でしっかりと1勝を積み上げた。
大谷は初回、先頭の西野に四球を与えると、安達の送りバントで1死二塁とされる。糸井は空振り三振に仕留めたが、中島にも四球で2死一、二塁のピンチ。ここで岡田に156キロの直球を捉えられ、センターオーバーのタイムリーで1失点。一塁走者の中島も本塁を狙ったが、これは日本ハムが中継プレーで阻止した。
一方、オリックス先発・松葉も立ち上がりから大乱調。先頭の中島卓はストレートの四球、田中はショートへの内野安打、岡はバントで1死二、三塁と日本ハムがチャンスを作る。中田は四球で満塁となると、矢野は押し出し四球で同点。松葉は早くも降板となり、比嘉が2番手でマウンドに上がった。
比嘉は石川慎をライトフライ、レアードを空振り三振に仕留め、勝ち越し点は許さなかった。
2回、大谷はブランコを見逃し三振、カラバイヨをライトフライ、駿太を空振り三振と3者凡退の好投。3回も山崎を遊ゴロ、西野をレフトフライ、安達を投ゴロで3者凡退。4回は糸井と中島を空振り三振、T-岡田をショートゴロに打ち取った。
すると、その裏に日本ハムは2死一、二塁から田中がライトへタイムリーツーベース。2点を勝ち越した。
大谷は5回、ブランコ、カラバイヨを空振り三振、駿太はファーストゴロで3イング連続の3者凡退。6回は先頭の伊藤をセカンドゴロに仕留めたが、西野にレフトへのツーベースを浴びた。2回以降初めてのヒットとなったものの、安達はセンターフライ、糸井はファーストゴロで無失点。糸井への初球では、高めへの直球で今季最速タイの160キロをマークした。
その裏、日本ハムはオリックスの5番手・塚原から1死一、三塁と好機を作り、中島卓のライトへのタイムリーで1点を追加。3点差とする。
7回、大谷は先頭の中島を三ゴロに打ち取ったが、T-岡田にはライトに特大のソロを浴びる。続くブランコを直球で空振り三振に仕留めると、指先を気にする仕草を見せた。右手中指にマメができたため、ここでクロッタと交代。アクシデントでマウンドを下りた。
両リーグ最速、2年連続2ケタとなる10勝目の権利を持って降板した大谷だったが、日本ハムは3番手の宮西が誤算。8回に安達に同点2ランを浴び、大谷の白星は消えた。
しかし、日本ハムはその裏に杉谷のタイムリーで勝ち越すと、レアードがトドメの3ラン。9回は増井が抑え、8-4で勝利した。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count