オリックス・西野骨折で混沌 どうなるパ新人王レース

ここまで4勝の有原、新人王には2桁勝利が最低条件か

 3日の東京ドームでの楽天戦で4勝目をマーク。プロ初完投目前だった9回に松井稼頭央に2ランを浴びて、悔しい降板となったが、試合を作った。ドラフトでは4球団が競合。プロの壁にぶつかりながらも成長を遂げているルーキーに、十分にチャンスはある。

 パ・リーグの先発投手で新人王を獲得したのは昨年のロッテ・石川歩の10勝8敗。一昨年は楽天・則本昂大が15勝8敗。数字から見ると、2桁勝利が最低条件となりそうだ。有原は5月15日のオリックス戦でプロ初登板初勝利してから2か月弱で4勝3敗と白星をつかんでいる。前半戦5勝ターンの可能性は十分にある。

 今後は、ローテーションをシーズン最後まで守り抜けるかが、今後のカギになる。元々、スタミナもあり、早稲田大学在学中に痛めた肘も完治。ペースは上がっていくだろう。他の新人王候補としては日本ハムの岡大海外野手が2割5分前後の打率をどこまで伸ばせるか。

 交流戦で強さを見せたパ・リーグだが、西野のケガで該当者なしになってしまう可能性のある。一方のセ・リーグでは巨人の高木勇人投手やDeNAの山崎康晃投手とハイレベルな争いとなりそう。パ・リーグも盛り上がる新人王レースに期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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