レ軍のトレード市場最大の“出物”は上原浩治 40歳にしていまだ高評価
上原のシーズン中のトレードはあるのか
抜群の制球力と切れ味抜群のスプリットで圧巻のピッチングを披露し、2013年のワールドシリーズ優勝に貢献したボストンの人気者は、トレード市場で重要な価値を持つと分析されており、ブルペン強化を狙う優勝候補が「コウジ・タイム」を陣容に加えるというシナリオは十分にあるという。
上原は今季32試合に登板。2勝3敗18セーブで防御率2・79と優秀な成績を残している。上原自身は今季、デーゲームとナイトゲームでの成績の違いに対する悩みを吐露。前者が10試合に登板し0勝2敗4セーブ、防御率6.23なのに対し、後者は2勝1敗14セーブ、防御率1.33とくっきりと差が表れているが、40歳を迎えた今も総合評価は依然として高く、魅力的な戦力とされている。
また、レッドソックスは今回の特集で、左腕クレイグ・ブレスロウ、アレクセイ・オガンドの2投手もトレードで高値がつく可能性が指摘されており、5日のアストロズ戦で7勝目を挙げた先発右腕クレイ・バックホルツ、さらにマイク・ナポリも放出候補に入っている。
大型補強を展開したにも関わらず、シーズン半ばにして早くも来季に切り替えざるを得ない状況に直面しつつあるレッドソックス。需要の高いクローザーで高い評価を誇る上原が今季、別の球団でワールドシリーズ優勝を目指すというシナリオは起こりえるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count