常にチームのためを思う選手会長 ロッテ岡田が笑顔を見せる瞬間
「ベンチにいたことは無駄ではなかった」
7月2日の楽天戦(QVCマリン)では2安打2打点で勝利に貢献し、またも試合のヒーローとなった岡田。この日は明るい笑顔が目立っていた。
「追い込まれてからも粘れるバッターになりたいですし、簡単に凡退してしまったら自分が居る意味がない。1球でも球数を多く投げさせて、甘い球が来たらしっかりとらえる。それを継続していきたいですね。
今は打席で冷静に考えられるようになって、球をしっかり待てていると思います。交流戦もスタメンがゼロで悔しかったけれど、いろんな選手の打席や、バッテリーの配球を見て勉強になっていた。だから、ベンチにいたことは無駄ではなかったんです」
岡田は常にチームのためを思う選手だ。はじめは自分自身のことを話していても、気づけばチーム全体について熱く語っている。チームがなかなか浮上できない状況になれば正直な悔しさを言葉にするし、良い流れに乗ったときには自然と声が弾む。
もっともっと上を目指して、歓声を送ってくれるファンと心から喜びを分かち合いたい。そう願い、岡田は目の前の試合に挑んでいる。
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長谷川美帆●文 text by Miho Hasegawa