【小島啓民の目】試合環境はどの程度選手のプレーに影響? 勝つために真っ先にすべきこと
プロ選手も手こずる試合環境の変化
セ・リーグは大混戦が展開されている中、ドーム球場以外は雨の中での試合が続いており、選手も大変な状況です。先日、横浜スタジアムで行われた横浜対阪神のゲームでもベテランの三浦投手が雨に苦労していましたね。特に勝負どころとなった打者が投手の藤浪の場面で、普段の良好な天候であれば三浦投手では到底考えられないスライダーの低投で、ランナーの進塁を許すワイルドピッチをおかしてしまいました。
微妙な指先の感覚やマウンドのすべり具合などが頭に入っているため、少し力んだように見えましたね。ベテランの投手だからこそ、雨の影響でボールが抜けないようにと少しスライダーを引っ掛けてしまったのではないかと私は分析しています。
このように天候によって、求められる技術も変わってきますし、安定した力を発揮するには、環境に合わせるという対応力が必要となってきます。
「この球場のマウンドでは勝てるが、あの球場マウンドでは勝てない」などと良くジンクスのように言われることがありますが、少しの環境の変化でも、選手にとっては大きな課題となります。
特に地方巡業を余儀なくされるプロ野球においては、地方球場で勝てないという投手が出てくることも良い例でしょう。