「3回くらい心が折れそうになった」… 大谷は岸との投手戦制し最速10勝
7回まで無安打投球の岸相手に「何とか(気持ちが)つながった」
日本ハムの大谷翔平投手が西武・岸との壮絶な投手戦を制し、両リーグ最速の10勝目を挙げた。岸が6回までパーフェクト、7回までノーヒットの快投を続ける中、大谷も8回2安打無失点10奪三振と好投。8回に打線がスクイズで1点を奪い、1-0で接戦をモノにした。
試合後、お立ち台に上がった大谷は「途中まで3回くらい心が折れそうになりましたけど、声援で何とか踏ん張れたかなと思います」と話し、笑いを誘った。
6回までは打線が手も足も出ず、得点できる気配すらなかった。気持ちが切れてもおかしくなかったが、走者を出しても落ち着いて後続を断った。「なかなか制球が定まらない中、リードしてもらったりとか、ライト岡さんに素晴らしいプレーしてもらったりと、何とか(気持ちが)つながったかなと思います」。根負けせずにゼロを並べていった。
両リーグ最速の10勝。大谷は「オールスターまでの5試合が大事だと思っていたので、初戦を何とか取れて本当によかったと思います。1勝でも多く貢献したいと思って、今日もなるべく良いゲームを見せたいと思っていたので、これだけ多くのファンの方に入ってもらって、力になったと思います」と言う。
周囲の期待に応えるのはエースの役割。プロ3年目で貫禄すら漂い始めた二刀流右腕は、11日に先発するルーキー有原に「勝ってくれると信じてるので、声援よろしくお願いします」と恒例のエールを送り、ヒーローインタビューを締めくくった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count