イチローに復活の兆し 芸術的ヒットに「完璧な魔法の杖」と絶賛の声
自己ワースト34打席無安打の不振から復活へ、「イチローの完璧な魔法の杖」
そして、解説者は「2ストライクからの外角のボールでしたね。イチローの完璧な魔法の杖です。そして、すぐさま二塁をうかがいました」と絶賛する。そのバット裁きが魔法の杖にたとえられるほど、イチローの今季44本目のヒットは芸術的だった。
その後、イチローは三塁まで進んだが、同点のホームは踏めなかった。
イチローは8日(同9日)のレッドソックス戦の2打席目に中前打を放ち、メジャー自己ワーストとなっていた連続打席無安打を「34」でストップ。だが、ショートとセンターとの間にポトリと落ちる鈍い当たりだった。
レッドソックス戦はその後の2打席は凡退し、9日(同10日)のレッズ戦は代打で二ゴロに倒れていたが、この日はメジャー通算3000本安打を目指すレジェンドの米国での代名詞でもある「魔法の杖」を復活させるパフォーマンス。長く、暗いトンネルからの完全脱出を印象づけた。
イチローは守備に就かずに、このまま交代。7月2本目のヒットで、打率は2割4分9厘となった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count