衰え見せない驚異の40歳 上原浩治が前半戦終盤に残した圧倒的な数字
10試合連続無失点で前半戦締めくくり その間のWHIPは驚異の0.20
レッドソックスの上原浩治投手が最高の状態で前半戦を終えた。開幕は左太もも裏の張りで故障者リスト(DL)入りして迎え、復帰後も例年に比べて安定感を欠く投球が続いたが、確実に調子を上げてきている。
6月21日のロイヤルズ戦を終えた時点で、上原の防御率は3.52まで悪化していた。ナイターに比べてデーゲームの防御率が極端に悪くなるなど、課題もあった。しかし、その後は圧巻の投球を続け、22セーブ目を挙げた11日(日本時間12日)のヤンキース戦終了時点で防御率2.45と大幅に成績を向上させている。
ロイヤルズ戦の次の登板となった6月24日のオリオールズ戦から、上原は10試合連続無失点で前半戦を終えた。その間は2本のヒットを浴びただけで、WHIP(1イニングあたりの安打+四球)は0.20と驚愕の数字を記録している。最近17試合連続で四球を与えていない。
22セーブはリーグ5位。すでに3シーズン連続の20セーブを記録し、昨季マークしたメジャー自己最多の26セーブを更新することは確実だ。2013年にレッドソックスに移籍してから69セーブを挙げており、これはスパーキー・ライルに並ぶ球団史上7位タイの数字となっている。
最近12試合連続でセーブ失敗がなく、今季はフェンウェイ・パークで11度のセーブ機会で11セーブと100%の成功率を誇る。本拠地の試合を中継する地元TV「NESN」の実況は、8日(同9日)のマーリンズ戦で3者凡退の快投を見せた守護神を「2013年のコウジを見ているようです」と絶賛。圧巻の投球を続けて名門球団をワールドシリーズ制覇に導いた2年前の姿を取り戻していると伝えた。