イチローが「ゴールドグラブ常連だった所以」 前半戦最後に見せた輝き
フェンス手前での巧みな動きは「単純にすごい」
解説者は「イチローはゴールドグラブ賞10回獲得です。彼は壁との距離がなくなっていく中で、スライディングで捕りました。壁のクッションに対して、しっかりと手を突くような所作でした。単純にすごい。全速で落下点を目指します。急速に壁に近づいていくと同時に、加速しながらもブレーキもかけなければいけません」とハイレベルなプレーであったことを説明した。
ファウルゾーンのフェンスに激突する寸前に膝から滑り込みながら巧みに減速。激突する瞬間はしっかりとグラブで捕球姿勢を取りつつ、衝撃を緩和するために両手をクッションに突いた。イチローは難しい動作を難なくやってのけた。
先発ハレンはこの後、2死三塁のピンチを無失点で切り抜け、6回1失点の好投で今季7勝目を手にした。
イチローは34打席連続ノーヒットというメジャー自己最悪のスランプを味わい、一時は打率2割4分4厘まで成績を下げたが、3試合連続ヒットと復調。打率2割5分3厘で折り返している。
不動の1番ゴードン、ライトが定位置の主砲スタントン(左手骨折)がそろって故障離脱したことは、チームにとって大きな痛手。だが、穴を埋めたイチローは華麗な守備で賞賛を浴びた。マーリンズが求める役割をレジェンドは着実にこなしていく。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count