後半戦の動向が注目される田中将大 米紙が指摘する2つの「可能性」
前半戦最後の登板で好投した田中
ヤンキースの田中将大投手がメジャー2シーズン目の前半戦を終えた。4月下旬に右手首の炎症と右前腕部の張りで故障者リスト(DL)入りした影響で、ここまで11試合の登板にとどまり、5勝3敗、防御率3・63。6月下旬の2試合で不安定な投球を見せながらも、前半戦最後の先発となった今月9日のアスレチックス戦で8回途中2失点と好投し、5試合ぶりの白星を挙げた。
シーズンの折り返しを迎えたこのタイミングで、米地元紙「ジャーナル・ニュース」はピンストライプの戦士たちの後半戦を「一言」で占う特集を実施。田中について「可能性」と評している。
3年ぶりのプレーオフ進出を目指すヤンキースは現在、48勝40敗で貯金8。ア・リーグ東地区首位で折り返した名門は「優勝候補の一角」と評され、特集では全選手の中で田中が1番手で登場している。
与えられた“一言”は「ポシビリティ(可能性)」。寸評では「すべての先発試合が珠玉の投球となる可能性を秘めている。彼が正統なエースである可能性は十分にある」と評価される一方で、「彼が未だ傷を負っており、不可避のトミー・ジョン手術を要する可能性もまた、十分にある」とも指摘している。依然として、昨年7月に右肘靭帯部分断裂を負った右腕について靭帯再建手術が必要となる可能性があると見ているようだ。