【小島啓民の目】西武・秋山が好調を維持できた理由は? 技術とコンディション維持の重要性
自分自身の特性を理解している秋山
小島啓民です。ドーム球場が増えたとはいえ、目まぐるしい天候の変化が続くこの季節は、プロ野球選手にとっては非常に大変な時期です。
「好きな野球で飯食えていいな」とうらやましい部分もありますが、やっている側はそんなに楽な商売ではないことは間違いないでしょう。
そのような中での、西武ライオンズの秋山翔吾選手の31試合連続安打はもの凄く立派です。
「素晴らしい選手だな」。2013年に行なわれた侍ジャパンの台湾との親善試合にて、ケージの後ろの間近で見たときの素直な感想です。立派な体を持ちながら、自分自身の特性を良く理解しており、プレースヒット(野手のいないところを狙って打つヒットのこと)を狙って低く強い打球を心がけている。加えて、インパクトを迎えたときの強さが他選手より際立っているという特徴がありました。
一方、アウトコースを打つ時に限り、他コースと違い、ヒッティング・ポイントを極端に捕手よりにする傾向がありました。実際、バッティング練習後に彼に直接話を聞いたところ、「アウトコースだけレフト方向に流すイメージで打っています」「結構、打ち損じが多いんですよ」と返答がありました。