OP戦は5戦4敗 前評判高くなかった巨人マイコラスはなぜ這い上がれたのか
対戦打者が語るマイコラスの投球の印象
開幕ローテで起用されたが降雨による中止や試合数の関係で2試合の登板で2軍降格となった。扱いは良かったわけではない。ファーム調整を強いられた。ただ、プライドを傷つけないように首脳陣も配慮。あくまで1軍選手が登板に備えて練習しているように、2軍選手たちがビジター用のユニホームを着用する時でも、ホームユニホーム着用させるなど、1軍扱いで練習させた。「決して不調で2軍にいるのではない」。そういった配慮も裏にはあった。
なぜマイコラスは勝てているのか。対戦した打者の言葉が裏付ける。
まずはボールが速いこと。ある打者は「190センチを超える長身から投げ下ろすストレートには力がある」とパワーピッチャーである特徴を挙げる。投げるたびに球速は上がり、155キロを頻繁に出すようになった。ツーシームとフォーシームを投げ分けているため、真っすぐを狙っていても打者は非常に打ちづらい。
タイミングを取りにくいフォームであることも要因の1つ。左足が着地してから、腕が出てくるタイミングが遅いため、打ちづらい。直球と40キロ差のスローカーブをまぜられると、的も絞りにくくなる。走者を出せば、リズムを崩せるが、最近ではセットポジションの投球も慣れつつある。