驚異本塁打率で1000安打&300号ダブル王手 西武中村はなぜ本塁打量産できる?
前半戦最後に日本ハムが仕掛けた中村対策は…、それでも「怪我さえなければ、本塁打王獲る」
「日本ハムとの3連戦で、中村はノーヒットに終わりました。この連戦で、日本ハムは中村に対して、徹底的に外角を攻めています。3試合目のメンドーサがいくつかツーシームをインコースに投げただけで、あとは外角一辺倒。投げミスでいくつか中に入ることはありましたけど、本当に徹底していました。
日本ハムが対中村の攻め方としてミーティングで話した内容は、ここにあるのは間違いないと思います。インコースの厳しいところにしっかりコントロールできれば抑えられますが、先ほど言った通り、少しでも甘くなるとスタンドまで運ばれてしまう。
あと目立ったのは、変化球の多さです。大谷ですら、半分くらい変化球を使っていました。アウトコースの低いところに変化球を集めなさい、という指示だと思いますね。。少なくとも、この3連戦はこの徹底した攻め方で完璧に抑えることができた。今後はこういう機会が増えていくと思います」
日本ハムは、2位を争う直接対決で西武の4番中村をノーヒットに封じ込め、連戦を3連勝で締めくくった。もちろん、中村は実績のある選手であり、これまでも対策を講じられてきたはずで、それでも数字を残してきている。野口氏は続ける。
「ノーヒットには終わりましたが、中村はこの3連戦、12回打席に立って4四死球を選び出塁しています。結果としてチームは3連敗してしまいましたが、しっかり出塁することでチームに貢献しています。これからも厳しい攻めは続くと思いますが、我慢を続けられるかがカギになるでしょうね。打てないボールが続いて我慢できなくなると、とんでもないボール球に手を出すようになりますし、そうなるとバッティングを崩すことになります。
ただ、中村は技術も実績もある選手ですし、それほど心配はいらないと思います。ソフトバンク勢も本塁打を増やしていますが、怪我さえなければ、そのまま今季も本塁打王を獲ると思います。そのくらい、力としては抜けた選手です」
21日のオリックス戦で通算999安打、299本塁打とし、300本塁打&1000安打にダブル王手をかけた中村。通算6回目の本塁打王も視界に入ってきている。チームが熾烈な上位争いを繰り広げている中、主砲がどんなバッティングを見せてくれるのか、目が離せない。