【高校野球】緻密なプレーの積み重ね 横浜高校野球の真髄

横浜は「何を仕掛けてくるかわからない」

 なぜ迷いがなかったか。その選手は言った。

「中継に入る選手がいるかどうかを見ていました」

 それ以上はチーム戦術のため明かさなかったが、実は一塁手が背を向けて捕球した場合、グラウンド方面から目線が一度切れてしまうため、すぐに反転して三塁へ投げても必ずと言っていいほど送球が逸れるというデータがあった。

 中継に入る選手がいれば、アウトになる確率は上がるが、そのケースでは中継に入る選手はいなかった。他の内野陣はカットマン(中継)が必要な距離と感じなかったのだろう。そのスキを突いた走者の動きであり、すべては事前準備の成果だった。

 横浜高校を相手とする学校のベンチでは終盤、接戦になると「何を仕掛けてくるかわからない」と不安になるという。今年は名将の最後の夏。ノーシードで第1シードの相模原を撃破するなど不気味な存在だ。戦力は他の高校の方が上かもしれない。しかし、長年積み重ねてきた経験と作戦、鍛錬で激戦区・神奈川の頂を目指していく。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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