イチローに起こる「面白いこと」 二塁打ゼロなのに今季3本目の三塁打
「今季、三塁打は3本目ですが、二塁打がない」
一塁走者のフェルナンデスの“激走”も光ったが、解説者は三塁まで到達したイチローの状況判断についても「イチローのいい打撃と走塁でした。彼は変化球を狙っていました。二塁を回ったところで、(三塁コーチの)レニー・ハリスがホセに本塁突入させました。彼(イチロー)はしっかりと見ていました」と評価している。
この好判断で、三塁打は今季3本目に。昨年の2本を早くも上回った。一方で、すでに後半戦に入っているにもかかわらず、いまだに二塁打がゼロという珍しい状況だ。実況も「イチローについては面白いことがあります。今季、三塁打は3本目ですが、二塁打がないのです」と話した。
メジャー移籍後、イチローの二塁打が最も少なかったのは、昨年の13本。二塁打よりも三塁打のほうが多かったシーズンは当然、1度もない。
メジャーの長い歴史の中でも、1シーズンで三塁打を3本以上打ちながら二塁打がゼロに終わった選手は、1871年からのべ8万人以上がプレーして32人のみ。まさに“珍現象”だが、日米通算では三塁打を111本として福本氏のプロ野球記録115本に「4」と迫ったレジェンドの脚力がいまだに衰えているないことを証明する数字の1つと言えるかもしれない。