イチローのレーザーを「忘れない」 15年前の衝撃は敵地でもいまだ語り草

敵地メディアも語り草にする2001年の「レーザービーム」

 実況の言葉を受け、解説者は「間違いないです。偉大な肩ですね。マリナーズ時代にすごい送球を何度も見せましたね」と説明。すると、実況は「1年目のオークランド戦が最初でしたかね。私は忘れないでしょう」と語った。

 2001年4月11日、アスレチックス戦でライト前ヒットを捕球したイチローは三塁に完璧なストライクを投げ込み、補殺を記録した。解説者が「レーザービーム」と絶叫してから、イチローの送球の代名詞となり、走者を恐れさせてきた。

 敵地メディアですら、15年の時を越えて語り草にされるほど、レジェンドの美技は強烈なインパクトを残している。

 イチローはこの試合でメジャー通算496盗塁目を決めた。その後、26日(同27日)のパドレス戦終了時点で17打席連続ノーヒットと苦しんでいるものの、あらゆる偉業に少しずつ近づく姿には、米国でも注目が集まっている。敵地メディアからも敬意を寄せられ、「最もクール」と評されるイチローは、人々の脳裏に鮮烈な印象を刻み続けている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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