【高校野球】渡辺監督の最後の夏が終焉、横浜は決勝で散る 東海大相模が甲子園へ

東海大相模は快勝で2年連続10度目の夏甲子園

 第97回全国高校野球選手権大会の地方大会決勝が28日に各地で行われ、神奈川は東海大相模が横浜に9-0で快勝。エース左腕・小笠原が好投し、打線も力を見せつけて2年連続10度目の夏の甲子園出場を決めた。今夏限りで勇退する渡辺元智監督が率いる横浜は完敗。名将は最後の夏で甲子園出場に導くことはできなかった。

 先制したのは東海大相模。4回1死三塁のチャンスを作ると、杉崎がライト前にタイムリーを放った。さらに、2死一、三塁として、長倉が右前打。右翼手のエラーもあり、一塁走者も生還して3-0とした。その後、竹内がセンター前ヒットを放ったが、本塁へ好返球で二塁走者はアウトとなった。

 横浜は5回からエース藤平が登板。粘り強い投球で無失点に抑えていく。

 東海大相模のエース小笠原に抑え込まれていた横浜打線は6回、2本のヒットと四球で2死満塁と絶好のチャンスを作る。しかし、石川はチェンジアップで空振り三振。小笠原が力を見せつけた。

 7回、東海大相模は宮地のタイムリー、杉崎のバックスクリーンへの3ランで4点を追加。7-0と大きく差を広げる。

 東海大相模は8回、さらに2点を追加。9-0とすると、小笠原が最後まで快投。完封勝利で2年連続の甲子園切符をつかみとった。

 渡辺監督は1968年に監督に就任。昨夏にコーチを退任した小倉清一郎氏との二人三脚で横浜を強豪校に育て上げた。27度の甲子園出場で歴代3位タイの51勝を挙げ、春夏通算5度優勝。松坂大輔投手(ソフトバンク)、涌井秀章投手(ロッテ)、筒香嘉智外野手(DeNA)ら多くのプロ選手を輩出した。最後の夏はノーシードから決勝に勝ち進んだが、甲子園にわずかに届かなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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