自己最悪KOの岩隈久志、市場価値に影響は? 「1試合の良し悪しに拠らず」
「トレードにおける賢い決断とは、1試合の登板の良し悪しには拠らないもの」
大型補強を2年連続で展開しながらも、2001年以来のプレーオフ進出が遠いマリナーズにおいて、今季限りで契約満了となる日本人右腕は、このトレード市場で高値で売却できる重要な資産とされている。ただ、この1試合で株価が暴落となるかというと、話は別だと記事では指摘する。
「噂されていたイワクマ獲得への(各球団の)興味を彼が台無しにし、まずい登板でトレード市場における価値を燃やし尽くしてしまったととらえるのは簡単だが、トレードにおける賢い決断とは、1試合の登板の良し悪しには拠らないものだ。イワクマは依然として健康で、速球(の球速)は91マイル(約147キロ)に届いている」
このように、今回の炎上劇で岩隈の価値は下落しないと予想。岩隈はオールスター休暇後、この試合前までの3試合では20回2/3を投げ、防御率1.74、18奪三振を記録している。
岩隈はメジャーですでに確かな実績を残している。記事では、ベテランのトレードでは最近の仕事に関してはそこまで大きな意味は持たず、長い期間のサンプルと健康が重要視されることを指摘。今季序盤、右広背筋の痛みで戦線離脱した右腕に関して「健康によって価値は決まる」とも分析している。
マリナーズでの次回登板予定は、ローテーション通りならトレード期限終了から2日後の8月2日(同3日)の敵地ツインズ戦となる。記事では、この日のダイヤモンドバックス戦が「今季シアトルでの最後の投球となる可能性がある」としているが、あと3日でどのような結末が待っているのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count