岩隈久志の放出見送りに酷評 「シアトルより寒々しい未来の待つ球団は…」
トレード市場の勝者の筆頭は「ロイヤルズ」、青木のジャイアンツも「勝ち組」
岩隈久志投手の所属するマリナーズが、7月末でデッドラインを迎えたトレード市場での「敗北者」と酷評されている。今季低迷しているチームの中で、岩隈は来季以降の巻き返しに向けて有望な若手を獲得するための重要なトレード候補と評価されていたが、最終的に残留。地元メディアは、このことに厳しい見方を示している。
ESPNは「移籍市場締め切りの勝者と敗者」と題した特集を行った。投手で大きな動きの目立った2015年シーズンの移籍市場で、勝者の筆頭に格付けされたのはロイヤルズ。レッズからエース右腕ジョニー・クエト投手、アスレチックスから外野と内野をこなす超万能派ベン・ゾブリストを補強した。
タイガースから2013年のサイ・ヤング賞投手、デビッド・プライスを獲得し、ロッキーズからオールスター遊撃手のトロイ・トゥロウィツキーを補強した川崎宗則内野手所属のブルージェイズ、そして、先発ローテーション強化にマイク・リークを獲得した青木宣親外野手所属のジャイアンツや、アストロズも勝ち組に入った。
一方、田中将大投手の所属するヤンキースは、マリナーズから今季打率2割1分5厘のダスティン・アクリーの補強のみにとどまったことから、敗北者に格付け。そんな中、2年連続の大型補強も虚しく、2001年以来となるプレーオフ進出を逃そうとしているマリナーズも明確に「ルーザー」と分類されている。