岩隈久志の放出見送りに酷評 「シアトルより寒々しい未来の待つ球団は…」
「イワクマは放出の見返りに興味深い人材を獲得できる可能性のある資産だった」
寸評によると、日本人右腕の去就が敗北者の定義を左右した様子だ。
「ワールドシリーズ優勝の有力候補とプレシーズンに呼ばれたチームは、悲惨なシーズンで弱っている状況に加え、劣悪なファームシステムの強化の手助けとなるトレードもろくにできなかった。ダスティン・アクリーと(ブルージェイズに放出した中継ぎの)マーク・ロウは重要度の低いプロスペクトを代わりにもたらしたが、オーナーサイドがヒサシ・イワクマのトレードに難色を示したと伝えられている。
イワクマは放出の見返りに興味深い人材を獲得できる可能性のある資産だった。シアトルより寒々しい未来の待つ球団が存在するだろうか。フィリーズですら、ハメルスとのトレードで数人の若者を獲得し、マイケル・フランコ、J・P・クロフォードらとともに未来を描くことができるのに」
このように、トレード市場での立ち回りを酷評。明るい未来は見えない、とまで厳しく指摘している。
マリナーズは経営陣が日本人右腕の放出に難色を示したと地元メディアは報じているが、右腕は今季限りで契約満了となる上に、チームも後半戦は消化試合を戦うことになりそうな状況だ。
2013年シーズンのサイ・ヤング賞選出投票で3位に入った岩隈を優勝候補にトレードすれば、見返りに他球団の有望な若手を手に出来た可能性は高い。マイク・ズレンシックGMはチームの不調によって地元メディアから大バッシングを受けているが、今回のマーケットでの立ち回りから非難の声は一層、強まりそうだ。
他の敗北者はマーケットで目立った動きを見せなかったレイズ、マーリンズから被本塁打率の高いダン・ハレン投手を補強した和田毅投手の所属するカブスとなっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count