岩隈久志、圧巻の9回途中1失点 メジャー初完封目前で同点被弾もマ軍勝利
8回までわずか77球で1安打の快投も…1死からドジャーに同点ソロ浴びる
マリナーズの岩隈久志投手は2日(日本時間3日)、敵地でのツインズ戦で8回2/3を3安打1失点と好投したものの、3勝目(2敗)はならなかった。ボールを低めに集め、8回まで1安打の完璧なピッチングも、1点リードの9回1死で同点ソロを浴び、メジャー初完封はならず。試合は延長11回に3点を奪ったマリナーズが4-1で勝利した。
岩隈は1、2回は3者凡退の完璧な立ち上がり。3回2死からエスコバーにライトへの二塁打を浴び、続くドジャーには四球。2死一、二塁と初めてピンチを背負ったが、ヒックスはカーブで二ゴロに打ち取った。
相手先発ペルフリーに味方打線が抑えられ、援護がない中、4回以降も再び快投を続ける。マウアーは空振り三振、サノのピッチャーライナーは素早い反応で岩隈がつかむと、プルーフは見逃し三振に仕留めた。
5回1死ではロビンソンの強烈な三ゴロをシーガーがファインプレーでアウト。6回1死ではスライダーをドジャーに左中間への大飛球を打たれたが、センターのジャクソンが好捕した。味方の好守もあり、5~8回は3者凡退。8回までわずか77球と圧巻のピッチングを続けた。
すると、9回2死からクルーズがセンターへ先制ソロ。岩隈に待望の援護点が入る。
メジャー初完封を目指し、9回のマウンドに上がった岩隈は、先頭のエスコバーに7球粘られながら左飛に打ち取る。しかし、続くドジャーに1ストライクから投じた2球目のカーブが甘く入り、左中間の2階席まで運ばれた。痛恨の同点ソロ。岩隈はマウンド上で悔しそうに唇を噛んだ。
続くヒックスは一ゴロに打ち取ったものの、マウアーには初球のツーシームをレフト前に運ばれ、ここで岩隈は降板となった。
試合は同点のまま延長に突入。11回にモリソン、ジャクソンのタイムリーで3点を奪ったマリナーズが4-1で勝利した。岩隈は初完封こそならなかったもの、快投でチームの勝利に大きく貢献した。
この日は91球を投げて、ストライクは69球。8回2/3を1本塁打を含む3安打1失点8奪三振1四球という圧巻の内容だった。勝敗はつかず、防御率は4.47となった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count