MLBで「日本帰り」のコーチ増加 元中日パウエル「日本の経験を見込まれて」

「日本帰り」のコーチ増加は「自然な流れ」、パウエル氏の一番の思い出は「10・8」

「日本帰り」のコーチが増えていることにも「とても良いことだし、自然な流れ。メジャーには外国人選手も多いから、異国で生活した経験のあるコーチの言葉は素直に入っていくのかもしれない」と、今後も増えると見ている。

 引退後、何度も日本に足を運ぶなど今でも日本への熱い思いは変わらない。今秋にも来日の予定があるというパウエルにとって、1994年にナゴヤで行われた長嶋巨人との優勝決定戦「10.8決戦」が一番の思い出だという。

「残念ながら負けてしまったが、あれだけの雰囲気の中で野球をしたのは初めて。忘れられない試合だ」と懐かしそうに振り返る。

 今月50歳になる中日の元同僚、山本昌投手が現役を続けていることに驚きつつも、「自分も同じ年。少しでも長く現役を続けて欲しい。モイヤーの(最年長勝利投手)記録を更新して欲しいね」とエールを送った。

【了】

伊武弘多●文 text by kouta Ibu

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