田中将大、88球での降板は“天敵”が理由? 指揮官「山ほど打たれてるから」
ナポリとは過去に因縁もあった田中
田中とナポリには、過去に因縁もある。昨年6月28日のレッドソックス戦、1-1で迎えた9回、それまで宝刀スプリットに全くタイミングのあってなかったナポリに対して、田中が直球で勝負に出たことが裏目に出て、決勝ホームランを打たれた。右腕は完投しながらも1-2で屈していた。
ナポリは当時、ダグアウトに戻ってから、直球勝負に出た田中について「愚かだ!」と絶叫。その姿がテレビカメラにとらえられ、大きな話題にもなっていた。
今季は打率2割1分1厘と大不振のスラッガーだが、田中との相性の良さは昨年から変わらない。この日も、2回の第1打席はレフトフライを左翼手ヤングが判断ミスで捕球できず、二塁打と記録された。そして、5回の第2打席ではレフト線への二塁打を放っていた。
味方打線の大量援護もあり、クオリティースタート(6回以上を自責3以内)を達成して2試合ぶりの白星を手にした田中。次回登板が今季2度目の中4日になるとの見方もあり、そのことも考えて88球でマウンドを降りた可能性もある。だが、本塁打を浴び、天敵を前にして降板と、悔しさの残るマウンドとなった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count