快進撃続くカブス、PO進出現実味 107年ぶり世界一も「可能性秘めている」

長らく世界一から遠ざかっている理由は…

 当初は弱点になりかねないと思われていた「若さ」が、現時点では強みになっている。「若さ」とは両刃の刃だ。経験が浅いために失敗を招いたり、失敗から立ち直れなかったりすることがある。その一方で、失敗や恐れを知らないため、大胆にどこまでも突き進めることもある。

 例えば、8月7日の先発ラインナップには、今季デビューしたばかり選手が3人(ブライアント、ラッセル、カイル・シュワーバー)が名を連ね、20代の選手が6人もいる。若さを強みにチームを押せるだけのパワーは生まれるだろう。加えて、この日バッテリーを組んだレスターと捕手デービッド・ロスは、ベテランではあるが今季加入したばかりで、一昨年レッドソックスで世界一を経験している人物。若さに“勝ち組”のメンタリティがプラスされることで、勢いに持続力が生まれているようだ。

 1908年以来カブスが世界一から遠ざかっている理由の1つとして、独特の試合スケジュールが指摘されることも多い。

 カブスの本拠地リグリーフィールドは住宅地のど真ん中にあるため、近隣住民並びにシカゴ市との話し合いにより、7時開始のナイターの試合数が限られている。今季はホームゲーム81試合のうち最大46試合までナイターとすることができるが、2004年はわずか30試合がナイターとして許可されているだけだった。それ以外の試合はすべてデーゲームで1時もしくは3時にスタート。ナイター翌日にデーゲームが開催されることが他球場より多いため、選手の体に余計な負担が強いられ、十分なパフォーマンスが発揮されづらい、とされていた。

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