田中将大、80球で降板の理由は“中4日” 「久しぶりの通常登板だった」
中4日のため80球で降板、今後の登板間隔は「状況を見て」
この日、田中は80球を投げてストライクは51球。無四球に抑えた。わずか80球と余力を残しての降板となったが、これについてジラルディ監督は中4日の登板間隔を理由に挙げている。
「彼は通常の登板間隔でそこまで投げていない。久しぶりの通常登板だった。だから、我々は降板を決断した」
田中は今季、4月23日の敵地タイガース戦で初めて中4日で登板したものの、体感気温0度に迫る極寒の中での力投後、右手首と前腕部に異常を感じて故障者リスト(DL)入りしていた。6月に復帰してからの11試合では中5日以上の登板を続け、この日が久々の中4日の登板。しかも、前回はナイターで、この日はデーゲームだったため、実質「中3・5日」での登板となり、指揮官は投球数に関して慎重に考えたようだ。
80球での降板は想定していなかったという田中も「こういう大事な試合で2点取られて(7回は)上位(打線)で始まる。シーズントータルで見て気を遣ってくれた部分と、こういう展開で2点を取られたのと両方ある」と話した。
ジラルディ監督は、今後の田中の登板間隔については「状況を見て、どうするか決めなければいけない」と明かす。現在、マイケル・ピネダ投手がDL入りしており、復帰は9月の予定となっている。先発ローテーションが手薄になり、ブルージェイズの猛追を受ける現在、田中には中4日の登板間隔でフル回転してもらいたいというチーム事情もある。
その一方で、田中は昨年7月に右肘靭帯部分断裂で2か月半離脱し、今季もDL入りするなど、健康に不安を抱えている。エースの起用法に関して、指揮官はあらゆる要素を考慮する必要があると感じているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count