巨人マイコラスに死角は? 変幻自在の投球術も、気になる球団の存在…
マイコラスが唯一白星を挙げていないのは…
また対戦回数が増えれば増えるほど「データが集まってきているのが強みにつながっている」と話す。打力に期待できない今、少ない失点で勝てるのは、非常にチームにとって心強い。
一方でまだ課題も残す。巨人は今季、広島との相性が悪い。8勝12敗と唯一、負け越しているチーム。マイコラスはまだブレークする前の4月8日のマツダスタジアムと5月14日の東京ドームで負け投手になって以降、広島戦の登板がない。
混戦のセ・リーグはどこがCSに出てくるかはわからない。巨人より上にいる阪神、ヤクルトにマイコラスのピッチングが通用することはわかった。マイコラスが4位にいるカープとの試合で登板する可能性はこの先、9月15日までなさそう。広島に強い投手は3勝の菅野くらいで皆、苦手意識を持っている。もし、広島とCSで戦うことになれば、データのないまま、短期決戦に挑むことになる。
果たして、巨人が苦手とするカープ打線をマイコラスは封じることができるか。あえてこのまま広島にぶつけずに、他の4球団で勝ち星を伸ばしていく考えもある。今の勢いならば、抑え込んでしまいそうだが勝負は何が起こるかわからない。ここまで勝ち星を伸ばせば、他球団の警戒も強まるだろう。マイコラス包囲網をどのように打破していくのか。これからの右腕の対応力に注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count