イチローは田澤から左前打、歴代2位カッブに「3」 上原代役の田澤は救援失敗
イチローは犠飛&2四球も、田澤は1点のリードを守りきれずに最後はマ軍がサヨナラ勝ち
マーリンズのイチロー外野手は11日(日本時間12日)、本拠地でのレッドソックス戦に「7番・ライト」で先発出場し、2打数1安打2四球1打点1得点と活躍した。レッドソックスは、右手首骨折で離脱した上原浩治投手に代わり、田澤純一投手がクローザーとして9回に登板。イチローはその田澤からレフト前ヒットを放ち、日米通算4188安打とし、メジャー歴代2位のタイ・カッブまで3本とした。
田澤はイチローのヒットなどでピンチを背負い、1点のリードを守りきれずに救援失敗。試合はマーリンズが延長10回に1点を奪い、5-4のサヨナラ勝ちで2連勝となった。
イチローは2回、2死一塁で1打席目を迎え、レッドソックスの先発ライトからストレートの四球を選んだ。その後、2死満塁とチャンスが広がったものの、ピッチャーのニコリーノは一ゴロに倒れた。
4回は先頭で打席へ。2ボールから直球を叩いたが、左飛に終わる。0-4となった6回は無死二塁の好機で打席に立ったが、ここでもストレートの四球。マーリンズは1死一、三塁からマギーのニゴロで1点を返すと、ゴードンがセンターへタイムリー。イチローが2点目のホームを踏んだ。
さらに、7回、イチローは1死満塁で打席へ。オガンドーの初球を捉えると、大きな飛球がライトへ上がったが、フェンスの手前でカスティーヨがキャッチ。それでも、犠牲フライで1点差とした。続くエチャバリアは三振に倒れ、同点に追いつくことはできなかった。
レッドソックスは9回、田澤をマウンドに送る。上原が打球を右手首に受けて骨折し、離脱したために、クローザーの代役として登板した。
先頭のギレスピーは中飛。しかし、リアルミュートにはライト前ヒットを浴びる。1死一塁で打席にはイチロー。1ストライクから95マイル(約153キロ)の直球をとらえ、痛烈な打球で三遊間を抜いてレフト前に運んだ。
1死一、二塁となると、暴投で二、三塁。エチャバリアが右犠飛を放ち同点に。田澤は1点のリードを守りきれなかった。続くテリスは一ゴロに仕留め、試合は延長に突入した。田澤はダッグアウトに戻り、ベンチでうなだれた。
延長10回、マーリンズは先頭のゴードンがブレスロウから三塁打を放つと、ボーアがサヨナラヒット。5-4で勝利した。
イチローは日米通算4188安打(日本1278本、メジャー2910本)とし、メジャー歴代2位のヒット数を誇る「球聖」タイ・カッブの4191安打まで3本とした。この日は2打数1安打2四球と3度の出塁に1打点もマーク。打率は2割5分となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count