イチロー、3出塁に惜しい犠飛 地元メディア「わずかに満塁弾逃した」

「イチローはわずかのところでグランドスラムを逃したのです」

「私が言いたいことは、イチはあとちょっとのところでグランドスラムを逃したということです。イチローは意図的に引っ張って、高い打球を放ちました。素早く体を開きます。スラッシュ・アンド・ダッシュのスイングではありません。イチローはわずかのところでグランドスラムを逃したのです。しかし、彼のフライは得点と(二塁走者の)進塁には十分でした」

 絶妙なバットコントロールで打球にコンタクトし、グラウンダーの打球を放つと同時にバッターボックスを飛び出す--。代名詞のようなバッティングでヒットを量産してきたイチローだが、この一打は違った。意図的に長打を狙い、あと一息で満塁ホームランという当たりだったと、実況は伝えている。

 イチローはオリックス時代に満塁弾を8本放っており、メジャーでは4本をマークしている。惜しくもメジャー5本目のグランドスラムとはならなかったが、9回には田澤からレフト前ヒットを放ち、同点につなげたイチロー。これで日米通算4188安打とし、メジャー歴代2位のタイ・カッブまで3本とした。

 マーリンズは延長10回に勝ち越し、5-4で劇的なサヨナラ勝ちを飾っている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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