巨人内海、6回途中4失点での今季初勝利に自ら突っ込み「遅すぎるでしょ」
家族の前で見せた今季初勝利「これ以上しゃべると泣いちゃいそうなんで…」
巨人の内海哲也投手が12日、東京ドームでのDeNA戦に先発し、5回2/3を投げて4失点も、打線の援護もあり今季初勝利。チームは8-7で勝利した。
お立ち台に上がった内海は「いやあの、本当にうれしいんですけど、こんなピッチングでここに上がって良いのか、すごく疑問に思っています」と少し複雑な表情を浮かべた。一時は5点リードも、6回途中4失点とDeNA打線に2点差に追い上げられ降板。エースとしては決して十分とは言えない投球内容に後ろめたさを感じている様子でインタビューに答え始めた。
今季はオープン戦で左腕を故障し、開幕2軍スタート。さらに患部が癒えた5月もチームの先発ローテに割って入ることは出来ず、初登板は6月5日のソフトバンク戦となった。しかし、その復帰戦でも3回1/3で5失点KOと結果を出せず、すぐに2軍に逆戻り。7月29日のDeNA戦に登板し6回1/3を3失点と、ようやく試合を作る投球を見せたばかりだった。
そして、この日は4回に味方が阿部、長野のタイムリー、堂上の満塁弾で一挙6得点。大量援護にも助けられ、初勝利を挙げた。この時期になっての1勝目について問われた内海は「いや、遅すぎるでしょ」と自らに突っ込みを入れながら「応援してくださるファンのために今日はがんばりました」と感謝の言葉を述べた。
この日もスタンドに観戦に訪れたという家族について問われると「これ以上しゃべると泣いちゃいそうなんで終わります」と一言。現在、首位阪神に1・5ゲーム差で優勝を狙うチームに返ってきたエースは「残り本当に少ないですけど、微力ながらがんばります」と誓った。遅すぎる初勝利の借りを返すつもりだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count