【高校野球】花巻東がセンバツ王者の敦賀気比破り16強　春5試合完投の平沼から18安打

敦賀気比は篠原が3ランも春夏連覇の夢散る

　第97回全国高校野球選手権大会は第8日が13日、甲子園球場で行われ、花巻東（岩手）がセンバツ覇者の敦賀気比（福井）を8－3で破り、16強進出を決めた。2番・福島が4安打3打点と活躍するなど、打線が春は全5試合で完投した平沼から計18安打。敦賀気比は篠原が3ランを放ったものの及ばず、春夏連覇はならなかった。

　花巻東は初回、いきなり平沼から1死満塁の絶好機を作る。しかし、佐々木はライトフライ。タッチアップを狙った三塁走者の福島もアウトでダブルプレーとなり、平沼は無失点で切り抜けた。

　一方、敦賀気比も花巻東の先発・加藤を攻めて2死一、二塁としたが、山本は一邪飛に倒れた。

　先制したのは花巻東。3回、2死二塁とすると、熊谷がライトへタイムリーツーベースを放った。さらに、4回は2死満塁から福島がレフトへ2点タイムリー、千田もセンターへのタイムリーを放ち、リードを4点に広げた。

　敦賀気比は5回から平沼に代えて山崎をマウンドへ送る。2年生右腕が3者凡退の快投を見せると、その裏に反撃。2死一、三塁から篠原がバックスクリーンへ3ランを叩き込み、あっという間に1点差とした。

　花巻東は6回からエース左腕・高橋を投入。敦賀気比は2死三塁とチャンスを作り、ピッチャーの山崎に代打・藤原を送る。しかし、ここは二ゴロと高橋が踏ん張った。

　7回、敦賀気比はレフトを守っていた平沼が再びマウンドへ。だが、花巻東は再びエース右腕を攻め、2死から連打で一、二塁とすると、佐藤唯がセンターへタイムリーを運び、2点にリードを広げた。

　8回には2死二塁から福島がレフトへタイムリーツーベース。千田のライト前ヒットを挟んで熊谷はレフトへタイムリー、佐々木もレフト前に運び、5点差とした。

　このリードを高橋が守り、花巻東が8－3で快勝。3回戦進出を決めた。

【了】

フルカウント編集部●文　text by Full-Count