同僚も確信していた田中将大の“エースの投球” 「完投できると感じていた」
首位決戦で信頼に応える快投、「完投してほしかった。リリーフには出てきてほしくなかった」
ヤンキースの田中将大投手が15日(日本時間16日)、敵地ブルージェイズ戦で9回5安打1失点8奪三振3四球と好投し、9勝目(5敗)を挙げた。4-1でア・リーグ東地区の首位攻防戦を制したヤンキースは3連勝で、2位ブルージェイズとは1・5ゲーム差に。田中の今季初完投勝利となった圧巻のピッチングを同僚が称賛している。ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」が報じた。
この日、同点の6回に放った31号ソロを含む4打数2安打2打点でエース右腕の力投を援護したマーク・テシェイラ内野手は、その投球の素晴らしさに感心していた。
「今日は指名打者だったので、試合の多くをクラブハウスで見ることができていた。そして、テレビでどれだけ(田中の投げる)ボールが動いていたかも分かった。本当にものすごく動いていたんだ。ホームランを打った後は、彼はそのまま完投できると感じていたよ」
記事によると、主砲は試合後にこのように語ったという。田中が、自身のソロホームランで奪った1点のリードを守りきると確信するほど、この日のボールは良かったと感じたようだ。
また、女房役のジョン・ライアン・マーフィー捕手も「(初球ストライクを)1日中投げていたように感じたよ。相手打者の体勢を崩し続けていたし、試合中に色々なボールを巧みに使い続けた。序盤に速球を多く投げて、終盤の変化球が効果的になった。彼には完投してほしかった。リリーフには出てきてほしくなかった。この勝利は彼にふさわしい」と絶賛したという。