初2ケタ勝利も視界に 広島・福井「完投できず情けない」も自己最多タイ8勝

緒方監督も高評価「バタバタせずに投げられている」

 広島は16日、マツダスタジアムで行われたDeNA戦に7-2で勝利した。先発した福井が8回途中まで3安打1失点の好投で、ルーキーイヤー以来となる自己最多タイの8勝目をマークした。

 安定感抜群の投球だった。本人が「立ち上がりから良かった」と言うように、3回までは四球の走者を一人出したのみ。序盤から打線の援護にも恵まれ、1点を失った4回も「取られた後、切り替えて投げられた」と、失点は最小限にとどめた。

「7回で代わると思ったので。最後は疲れました」という8回に、2死から四球とヒットで一、二塁となって降板。「完投できなかったのは情けないです」と反省もしたが、「今は(大瀬良)大地もいるし、リリーフがしっかりしている。それよりチームが勝って嬉しいです」と笑顔を見せた。

 昨季までは四球から崩れるパターンが多かった福井だが、緒方監督が「ボール球が先行しても、先頭打者を出してもバタバタせずに投げられている。今年、成長した部分でしょう」と話すように、首脳陣の信頼も増している。

 今季、チームの窮地をたびたび救ってきた右腕。プロ5年目で初の2ケタ勝利も視界に入ってきた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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