柳田悠岐&山田哲人、13年ぶり偉業達成なるか 65年ぶり同時達成の可能性も
トリプルスリー&首位打者獲得なら史上初
柳田の凄さは、その他の打撃部門でもリーグ4位の74打点をマークし、82得点、61四球、出塁率4割6分8厘、得点圏打率4割1分2厘はリーグトップ。ほとんど全ての打撃部門の上位に顔を出しており、全ての面で優れた力を持っていると言える。トリプルスリー達成者での首位打者獲得となれば、史上初。「トリプルスリー&100打点」は「岩本&別当」にまで遡る。
達成の可能性がわずかながら高いのは、山田のほうだろう。108試合を消化して、打率はリーグ3位の3割2分6厘、そしてリーグトップの26本塁打、25盗塁をマークしている。柳田よりも5試合多く消化しているが、残り35試合で4本塁打、5盗塁とカウントダウンに入っている。
その山田。柳田と対照的に、7月は打率4割3分4厘、10本塁打、8盗塁と絶好調だったが、8月に入り、14試合で、打率2割8分3厘、2本塁打。5盗塁と盗塁は数多く決めているものの、若干湿りがちのバットは気がかりである。
8月も中旬となり、シーズンもいよいよ佳境に入ってきた。史上8人しか達成していない偉業「トリプルスリー」。日本球界で2002年の西武・松井稼頭夫(現楽天)以来、12年間出ていない大記録は、果たして達成されるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count