岩隈久志のノーノー投球を分析 日本人歴代達成者との比較で見えてくるもの
ノーノー達成時、内野フライアウトは平均約4個とやや多め
次にフライを見ていく。フライとライナーは記録区分が時代によって様々なため、達成者の数字ではライナーをフライに含めている。
岩隈が今回打たせた内野フライは2本(実際には一塁ライナー1本含む)。これは達成者の中では少ない部類に入る。また、内野への純粋なフライはNPBの1試合平均が1本強なのでそれに近い。
ライナーを含めていることを考慮しても、達成者の平均4.1本というのは少し多い。プロ野球において内野フライは極めてアウトになりやすい安全な打球だが、これをうまく打たせると大記録を引き寄せるのかもしれない。
一方、岩隈の打たせた外野フライは6本でほぼ平均的な本数だ。NPB平均ともほぼ同じ。ノーヒッターが目立って外野フライを打たれない投球をしているというわけでもなさそうだ。
以上より、岩隈のノーヒットノーランを過去の達成と比較すると、かなり平均的な投球内容での達成だったようだ。