イチロー、8月好調で再び100安打ペースに 敵将「最も偉大な選手の1人」
8月は16試合で52打数18安打、打率.346
マーリンズのイチロー外野手は19日(日本時間20日)、敵地でのブルワーズ戦で途中出場し、1打数無安打に終わった。試合はマーリンズが7-8で敗れ、連勝は3で止まった。
前日に2年ぶりの1試合4安打をマークしたイチローはこの日、ベンチスタートとなった。7回1死一、二塁のピッチャー交代の際にダブルスイッチでライトの守備に就いた。直後の8回1死走者なしの場面で打席に立ったが、二ゴロ。唯一の打席は凡退に終わったものの、前日メジャー51回目の1試合4安打を達成したレジェンドは敵将から絶賛されている。
MLB公式サイトによると、ブルワーズのクレイグ・カウンセル監督は「彼は4200本もヒットを打っているんだ。私は素晴らしいと思う。彼は偉大な打者だ。技術は失われないものだし、彼も自分の技を失っていない。それは間違いない。メジャーでプレーする最も偉大な選手の1人だ」とコメントしている。
イチローはすでにメジャー歴代2位のタイ・カッブ氏の4191安打を抜き去り、日米通算で4197安打(日本1278本、メジャー2919本)をマーク。同1位のピート・ローズ氏の4256安打まで残り59本、メジャー3000安打まで81本に迫っている。
イチローは1打数無安打で打率.260となったものの、8月は16試合で52打数18安打、打率.346と好調で、今季の安打数も101本ペースにまで戻している。今後の出場の状況にも影響されるが、このままのペースを維持すれば、自身と王貞治氏が持つ21年連続100安打の日本記録を更新し、22年連続に伸ばすことになる。
今季は残り42試合。現在、75本のヒットを放っているイチローはどこまで安打を積み上げるのか。40歳を超えてもなお色あせない技術は周囲の注目を浴びている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count