イチローがマルチ 日米通算114本目の三塁打、福本氏の日本記録に王手
2点差の8回に右翼フェンス直撃の三塁打、味方の犠飛で生還して貴重な追加点、マ軍は勝利
マーリンズのイチロー外野手は20日(日本時間21日)、本拠地でのフィリーズ戦に「2番・ライト」で2試合ぶりに先発出場し、5打数2安打2得点と活躍した。2回までに8点を奪ったマーリンズは終盤に追い上げられたものの、2点リードの8回にイチローが三塁打を放ち、犠飛で生還。今季6本目、日米通算114本(NPB23本、MLB91本)の三塁打で、福本豊氏のプロ野球記録115本に「1」とした。マーリンズは9-7で勝利している。
イチローは18日(同19日)のブルワーズ戦で2年ぶりの4安打をマーク。19日(同20日)はスタメンから外れ、途中出場で二ゴロに倒れていた。
この日は1点を追う初回、無死一塁で打席に立ち、相手先発ウィリアムズからライト前ヒットを放った。その後、三塁まで進むと、ボーアの一ゴロの間に生還。マーリンズはこの回4点を奪い逆転した。
2回も無死一塁で打席へ。1ボールからウィリアムズの速球を捉えたが、いい当たりのライナーはセンター正面を突いた。しかし、マーリンズはこの回もオズナの2ランなどで4点を加えた。
3回には早くも3打席目が回る。またも無死一塁の場面だったが、ヒメネスの前にニゴロでダブルプレー。さらに、4打席目は6回1死走者なしでデフラタスの前に二ゴロに倒れた。
マーリンズが2点差に追い上げられた8回は1死走者なしで打席へ。ローウェンの91マイル(約147キロ)の速球を捉えると、大飛球は右翼フェンスを直撃。イチローは快足を飛ばして三塁に到達した。続くプラドの犠飛で生還し、チームに貴重な追加点をもたらした。
これが早くも今季6本目の三塁打で、日米通算114本目として、福本豊氏のプロ野球記録に王手をかけた。
マーリンズは9回に1点を返されたものの、9-7で勝利。イチローは5打数2安打で打率2割6分2厘としている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count