【高校野球】屈辱からの頂点 東海大相模を全国制覇に押し上げた「1年前の苦い記憶」

前評判通りに実力を発揮、45年ぶりに夏の甲子園を制した東海大相模

 第97回全国高校野球選手権大会で、45年ぶりに夏の甲子園を制した東海大相模(神奈川)。背番号1の左腕・小笠原慎之介と背番号11の右腕・吉田凌という超高校級の3年生2枚看板を擁して、2度目となる夏の頂点に上り詰めた。

 決勝では東北勢悲願の初優勝を狙った仙台育英(宮城)に最大4点差を一度は追いつかれながら、9回にエース・小笠原の決勝アーチなどで4得点。土壇場で驚異の底力を見せつけたタテジマ軍団の実力は、まさに日本一にふさわしいものといえる。

「最高です。よく粘ってくれました。最後までしつこく、粘り強く、諦めずにやってくれた。ありがとうと言いたいです」

 指揮を執った門馬敬治監督にとっても自身初の夏優勝。ヒーローインタビューでは声を詰まらせた。戦前からV有力候補に挙げられ、前評判通りに実力を発揮したが、その思いの裏に絶対忘れることのできない「1年前の苦い記憶」があった。

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