広島浮上の鍵握るエルドレッドが起死回生の逆転弾　緒方監督「ナイスゲーム」

緒方監督「フラストレーションがたまっていたと思う」

　7月23日に夫人の出産で一時帰国し、復帰後は12打席ノーヒットが続いていた。それでも「今、置かれている状況は、自分でどうこうできるものではない。使われたところで力を出し切るのが自分の仕事」と、準備は怠らなかった。

　チームは前日までの打撃不振を引きずる形で、この日も7回まで無得点。あと一本が出ない展開で、好投を続けていた福井が8回に失点した直後の逆転劇だった。

　緒方監督は「昇格してからヒットが出ず、フラストレーションがたまっていたと思う。あの一発で福井に勝ち星も付いたし、ナイスゲームでした」と、主砲の復活を喜んだ。

　昨年の本塁打王も今季はここまで9本塁打と、このままでは来季の去就も微妙な状況となっている。「今日のように一打で相手にダメージを与えられるところが自分の持ち味」という助っ人が機能すれば、チームもまだ再浮上の目はありそうだ。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count