ゴードン、イチロー以来となる史上2人目の偉業達成の可能性
首位打者、盗塁王、ゴールドグラブ賞の同時受賞なるか
マーリンズのディー・ゴードン内野手がイチロー以来となる史上2人目の首位打者、盗塁王、ゴールドグラブ賞の同時受賞の可能性が出てきている。今季は22日(日本時間23日)時点でリーグトップの打率.336、同2位の41盗塁をマーク。堅守により、ゴールドクラブ賞の候補とする声も上がっている。
3打数2安打と活躍した21日のフィリーズ戦では、試合を中継している「FOXスポーツ・フロリダ」が「首位打者、ゴールドグラブ、盗塁王を同時に獲得するチャンスがディー・ゴードンにあります。ハミルトンが故障離脱が続けば、実現できる可能性があります」と伝え、今季リーグトップの54盗塁を記録し、現在故障者リスト(DL)入りしているビリー・ハミルトン外野手(レッズ)の回復具合が偉業達成を左右すると分析した。
イチローはオリックスからマリナーズに移籍した2001年にMVP、新人王、首位打者、盗塁王、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞を受賞。これらのタイトルの同時受賞は史上初の快挙だったが、首位打者と盗塁王、ゴールドグラブ賞の同時受賞もイチロー以外に存在しなかった。というのも、首位打者と盗塁王の同時受賞は過去に黒人選手初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンらがいたが、当時はまだゴールドグラブ賞が創設されていなかったからだ。
昨季、ドジャースで盗塁王を獲得したゴードンは今季開幕前にトレードでマーリンズに加入。同じくヤンキースから移籍してきたイチローとチームメイトとなり、41歳のレジェンドが過去に成し遂げた偉業の一端に迫る活躍を見せている。
これまでもイチローを慕う言動を地元メディアで報じられてきたゴードンは、その先輩に続く快挙を成し遂げるのか。マーリンズは不振でプレーオフ進出が絶望的となっているが、個々のタイトル獲得の可能性は十分残されている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count