ロッテ・デスパイネの言葉が示す“チーム愛”

デスパイネを支える存在と、短冊に込めた思い

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デスパイネの活躍を支える田原大樹通訳(中央は伊東勤監督)【写真:長谷川美帆】

 デスパイネの日本での生活において、入団時から通訳を務める田原大樹氏の存在は大きい。ヒーローインタビューから、首脳陣との会話の橋渡し役まで、外国人選手の言葉を代弁する重要なポジションを担っている。

 田原氏は「できれば、通訳はいないほうがいいと思っています」と、選手同士のコミュニケーションを最優先に考える。本人が身振り手振りを交えながら接したほうが気持ちは伝わるから、必要以上に自分が入ることはあえてしない。そのかわり、いつでも助けられるように常に近くにいるので、選手は安心してコミュニケーションをとることができる。

 デスパイネだけではない。田原氏が通訳の仕事を通じて感じるのは、今のマリーンズに所属する外国人選手全員が「チームのために」と強く思って戦っていることだという。

 今年の七夕の時期、QVCマリンでは選手が短冊に願いごとを書く企画が行われた。真剣なものから個性的なものまで様々な作品が並ぶなか、デスパイネが綴った言葉は「Ser Campeon con CHIBA LOTTE MARINES(マリーンズで優勝する!)」。

 この願いは、仲間とともに自らの力で叶える。

【了】

長谷川美帆●文 text by Miho Hasegawa

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