オリ、宮古島キャンプから完全撤退 仰木監督、イチローら数々の思い出
23年の歴史に幕、オリックス・瀬戸山球団本部長「断腸の思い」
オリックスの一つの歴史が幕を閉じた。1993年から行われてきた沖縄・宮古島キャンプの完全撤退が決まったのだ。2016年から宮崎市清武総合運動公園で1、2軍合同キャンプを行うことになった。
施設面に関してはお世辞にも1軍のプロ野球が行うものは揃っていない。メイン球場の老朽化、室内練習場で行う打撃練習はわずか一か所。雨漏りもあったりと幾度となく球団は施設面の改善を市に打診してきたが、予算の都合上、球団の要望に期待に応えることはできなかった。
昨秋には1軍春季キャンプを宮古島から宮崎に移転することを発表。2軍は引き続き宮古島でキャンプを張っていたが施設面をさらに強化した宮崎市の受け入れ態勢が整い、1年遅れで合同キャンプが行われることになった。
瀬戸山球団本部長は「これまで宮古島の方々には大変お世話になった。断腸の思い。施設面のことも考え1、2軍が同じ地でやる方がチーム力アップにつながる」と完全撤退に至った経緯を説明した。