イチロー、尽きることのない安打への渇望 「全部の打席でヒットを打ちたい」

3000本安打に関して問われ「僕にとっては、すべてのヒットが大事」

 記事では、イチローは自らの体重を常に170ポンド(約77・1キロ)から171ポンド(約77・6キロ)の間にキープしていると解説。そして、肉体は加齢しながら進化しているという。

「若いときよりも(体は)柔らかくなっています。何故なら、トレーニング器具が向上している。技術も向上している。身体についての知識という部分も進歩している。みんなこの年齢ではこうしなければいけないとか、ああしなければいけないと考えますが、それは僕の経験してきたことではありません」

 そして、3000本安打を達成するために来季も現役続行するのか、という質問に対しては、以下の通りに答えたと紹介されている。

「次の日の試合に向けて自分ができる全ての準備をしています。全部の打席でヒットを打ちたい。同じことをずっと、ずっと繰り返しています。これが僕の考えであり、僕のやり方です。間違いなく3000本安打は終わりではありません。ゴールではないのです。そうなったとしても、いずれやってくるプロセスにすぎません。

 ファンの人たちは2500本や3000本という数字を楽しみにしています。彼らも色々なマイルストーンを目撃しています。でも、僕にとっては、すべてのヒットが大事なのです。それが2913本目であっても、2932本目であっても、それは重要です」

 取材に対して、キャリアで重ねてきたヒットには同じような重要性を持つと明かしているイチロー。一切の手抜きを排除し、日々、毎夜、人知れず研鑽を続けるレジェンドの流儀は、マイアミでも静かな感動を呼んでいる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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