地元メディアが田澤のセットアッパー復帰を提言=23日のセーブ失敗で=
上原の代役としてレッドソックス守護神を務める田澤
23日のロイヤルズ戦で2点リードの9回にマウンドに上がり、6安打4失点と打ち込まれてセーブ失敗したレッドソックスの田澤純一投手に対し、地元メディアが「これ以上クローザーを任せるのはナンセンスだ」の見出しを掲げ、抑えとしての適性を疑問視する記事を掲載した。
26日付のコムキャスト・スポーツネット(電子版)は、8月の8試合で3敗目を喫した右腕に対し、「クローザーの役割から外す時だ」と提言。
ロブロ監督代行が23日の試合後に「仕事ができなかったからといってすぐその役割から外しても、彼のためにならない」と、今後もクローザーで起用し続ける考えを示していることを紹介したの上で、田澤が9回に投げた場合(すべてがセーブがつく状況ではないにしても)は通算43試合で防御率3.62であるのに対し、8回は防御率2.38と大きな差があることに着目。過去3シーズン半にわたって貴重な働きをしてきたセットアッパーとして起用した方が大きな価値があると指摘した。
また、その場合には若いヒース・ヘンブリー投手を9回に起用して抑えとしての適正を見るべきだと論じている。
田澤はリリーフ転向3年目の2013年から2年連続71試合に登板するなど、守護神上原とともに勝利の方程式を担ってきた。13年のポストシーズンでも大事な場面で各チームの強打者を封じ、ワールドシリーズ制覇に貢献した右腕への評価は変わらずに高い。今回の記事でも、抑え失格というよりは、むしろ田澤のセットアッパーとしての能力を生かすべきとの論調が強いようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count