オリックス森脇監督のSA就任の意味は? 問われるチーム強化への“本気度”

常勝軍団を作るには大きな変化が必要か

 今回の契約について瀬戸山球団本部長は「本来ならずっとやっていただくのが良かったが、残念ながらこういう形になったので、別の形でチーム強化に役立っていただくということ。必要に応じてアドバイスをして頂きたい」と説明している。SAの契約は2016年10月末まで。残り約1年で現在の球団の体質を劇的に変化させることは不可能に近いだろう。長年の歴史、流れが張り付く球団内部を変えるのは至難の業だ。

 ここまでオリックスは幾度となく監督の解任、就任を繰り返してきた。昨年のように一時的にAクラス(2位)に入ったことはあるが、それが続かないのが現状だ。

 森脇監督は「チーム、球団の発展にお役に立てるように精進してまいりたいです」と短い言葉で決意を口にした。常勝軍団の基盤作りを本気で目指すのであれば、大きな変化が必要なのは誰が見ても明白だ。

 森脇SAの意見、進言を今後どれだけ球団が共有し、実行するのか。それともただの契約満了までのつなぎなのか。形だけのもので終わらないことを祈るばかりだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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